歴史資料(昭和61年3月10日指定) |
おおどじんじゃ さんがく 大戸神社算額 一額 大字大戸 大戸神社 |
算額は神社や仏閣に自分の発見(研究)した数学(和算)の問題や解法を額に書いて奉納したもので、難問が解けたことを神仏に奉謝する意味のはかに、その問題をひろく人々に知らせる目的もあった。文化文政時代(1804〜30)に最も盛んに行われ、数学の進歩に一つの役割を果たした。 本算額は、文政11年(1828)、酒井松太郎苗貞門人の大戸村諸橋七蔵、川崎村狩野粂七、大戸村諸橋治助、同石河杉松、同諸橋源次郎、同石河藤治郎、同中河惣内、同諸橋幸左ヱ門、同成沢九左ヱ門の9名による奉納で、3つの問題を図示し、これを解答している。 額はタテ74cm、ヨコ180cmの木額でかなり大きなものである。 また、設問及び解答については、専門的に学問したわけでもない当時の小農の若者たちによって、おそらく農閑期に研究されたと思われ、算額まで奉納したことは驚異で注目に値する。 |
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