重要文化財・ 工 芸 品(昭和34年12月18日指定)
てつぶっこうばち
鉄仏餉鉢  一口  大字弥彦 弥彦神社

 口径59cm、高34.3cm、縁厚約1.2cm、高台高7.1cmの大鉢で、口縁部の端反り少なく、胴部に陽鋳の玉線がめぐり、高台は大きく反り、数条の節がある。ひきしまった形・輪郭・のびやかな全体の姿には、時代の気品を示すものがある。
 上下玉線の間の陽刻銘文により、鎌倉末期の嘉暦元年(1326)に、越後国奥山庄(現、北蒲原郡中条町付近)の住人相次郎孝基が奉納したものであることがわかる。

  (銘) 弥彦御鉢
      嘉暦元年丙寅
      九月吉日
      奥山庄中条住人
      相次郎孝基敬白


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