重要文化財・工 芸 品(昭和4年4月6日) |
おおたち つけたり かわつば 大太刀 附 革鐔 一口 大字弥彦 弥彦神社 |
刃渡り7尺2寸8分5厘(220.4cm)中心(なかご)3尺3寸5分(101.5cm)、身長大きく身幅広く反(そ)りは高い。地(ぢ)は板目鍛(いためきたえ)、刃文(はもん)は湾(のた)れ心(ごころ)の乱刃(みだれば)で、表裏に棒樋(ぼうひ)をかく。中心には長い銘(めい)が切ってあり、応永22年(1415)の製作を示している。 この刀は越後国古志郡夏戸(現、三島郡寺泊町地内)城主志田三郎定重が、備前国(現、岡山県)長船(おさふね)の刀工家盛(いえもり)に鍛えさせて奉納した。重要文化財の湾刀(まがりがたな)としては、わが国最大の刀で、附属の練革(ねりかわ)13枚重ねの丸鍔(まるつば)や鉄はばきなどとともに貴重な名品である。 慶長15年(1610)幕府の巡見使参拝の折、拝見して将軍家に進達した。将軍秀忠は、無類の宝刀、参拝者に広く拝見させたら諸災退散の一儀ともなるであろうと言った。この言を体し、以後拝殿に掲げてあったものである。 (銘) (表)南無正八幡大菩薩 右惠門S家盛 (裏)南無淹摩利支天源定重 應永廿二年十二月日 |
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