弥彦温泉発祥の地。彌彦神社外苑「弥彦公園」の南はずれにある境外末社。弥彦公園の観月橋を渡り、歩いて約15分。御殿山の中腹に湯神社があります。 その昔、ここで温泉が発見されたと伝えられています。温泉の神様、薬の神様、商売の神様、学業成就にご利益があるとされています。4月に開催される「湯かけまつり」のご神湯はここから頂きます。
温泉の神として崇められている 大穴牟遅命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀っていますが、神仏習合の名残りで石薬師様ともよばれています。ここは 岩盤の露出が多く、小祠の奥に大きな石が互いに寄りかかっている姿が見られ、この大岩が大神の依代(よりしろ・神霊が招き寄せられて乗り移るもの)とする磐境(いわさか・神域、神体)となっています。昔、温泉が湧き出ていたと伝わることから、治療湯や薬湯として用いられたともいわれています。
平成20年、公園入口参道付近での掘削湯を「弥彦湯神社温泉」と名づけ、各旅館がこの湯を掛け流しで用いています。