一枚の金属素材を様々な種類の鎚(つち)と当て金(あてがね)を使い、打ち延べ、打ち縮めて製品を作りあげる伝統技法を「鎚起 – ついき」といいます。
燕地方の伝統工芸品である「鎚起銅器」の起源は、弥彦山近郊に良質の銅が産出したことによります。この銅と、燕市で江戸時代から盛んに作られていた和釘製造の技術が結びつき、一枚の銅板を鎚ち起こす「鎚起銅器」の技が磨かれていきました。
清雅堂では、鎚起の技法で錫(すず)製の酒器も製造しております。「純錫で飲む日本酒は、まろやかで美味しい」と、日本酒好きの間で注目されている錫製酒器。高いイオン効果を持っている純錫は、殺菌力があり、日本酒の雑味を和らげてくれる逸品です。